ブルームーンストーン

ブルームーンストーンは、やすらぎと癒しのエネルギーで心を解きほぐすといわれる、6月の誕生石。 ムーンストーンは、様々な色合いがあるパワーストーンですが、中でも最も人気が高いのは、ブルームーンストーンです。

青白いシラー(輝き)が一番の魅力ですが、乳白色から透明感の高いものまで、様々なものが流通しています。 地色の透明度が高く、ブルーのシラーが鮮やかな物ほど価値が高いとされ、中でも「ロイヤルブルームーンストーン」と呼ばれる透明感のある地石にブルーのシラーがはっきりと見られるものは大変希少で、天然石の中でも上位に誇る人気のパワーストーンです。

ブルームーンストーンの石言葉は「希望」「幸運」「恋の予感」です。

ムーンストーンの元祖と呼ばれる石は、紀元前1世紀ごろに知られるようになりました。古代ローマの大プリニウスが著した「博物誌」には、すでにその記述が確認できており、13世紀に著されたアルベルトゥスの「鉱物書」にも、ムーンストーンについての記述があります。当時は、ムーンストーンは月の光で大きさが変わると信じられていたそうです。

アジアでも古くから月に関係する石だと考えられていました。古代インドでは、月の光が固まってできた石がムーンストーンだと信じられ、聖なる石として神官が身に着け、大切に扱われてきたといいます。

ムーンストーンにまつわる言い伝えは世界中に残っていますが、いずれも月と関係の深い石と信じられてきたのは、ムーンストーンの輝きが月の光を連想させたからでしょう。

ブルームーンストーンは、満ち欠けする月のように変化する感情をコントロールして、気の流れやリズムを整えてくれるといわれています。やすらぎと癒しのエネルギーで心を解きほぐし、魅力を引き出してくれることで、愛する人との絆を深めてくれると伝えられています。

ブルームーンストーンは、その名の通り、古くから「月の力が宿る石」と信じられてきました。女性性を象徴する月のエネルギーを宿しているといわれ、揺れ動く感情をしずめ、心のバランスサポートとして知られている石です。また、女性だけでなく男性にも身に着けやすい石として選ばれています。

月の優しく穏やかなパワーが、日々のストレスに追われた心を助け、少しずつ良い方向へ導いてくれるでしょう。感情の浮き沈みが激しく、ネガティブな思考に陥りやすい人は、いつも身につけることで、気持ちを安定させるお手伝いをしてくれると伝えられています。女性特有の月の満ち欠けによる不安感をやわらげてくれるとも知られ、女性らしさが足りないと感じるときに身に着けるのもおすすめです。

また、直感力・インスピレーションを高めることで、進むべき道に迷ってしまったときに正しい方向へ進めるよう導くといわれています。月の満ち欠けにより神秘的なブルーの輝きが微妙に変化することから、持ち主に未来を予知する力を与えると伝えられています。

感性や直感力を高めるとされるブルームーンストーンは、自分の進むべき道に迷っている人の、最高のパートナーになってくれるでしょう。

ムーンストーンには、いくつか種類があります。オレンジやグレーなど、見た目の色味によって名前がつけられているものもあれば、ブルーやレインボーなど、石の放つ光の加減によって別の名前もつけられている天然石です。

一般的にムーンストーンの光は、白またはブルーのみといわれており、虹色に光るレインボームーンストーンは、実際には同族のラブラドライトの一種であるといわれています。

また、ブルームーンストーンは流通名となっており、ブルームーンストーンとして市場に流通しているそのほとんどは、ムーンストーンと同じ意味合いを持つ長石の仲間、ペリステライトであるといわれています。

ペリステライトの名前の由来は、ギリシア語の「鳩」(Peristera)です。 この石の持つ遊色効果が、鳩の首回りが光の反射によって多様な色に見える様子に例えられたことからといわれています。

4976堂では、ペリステライトを取り扱いしております。 ペリステライトとブルームーンストーンは、鉱物学的には異なる石ではありますが、神秘的な青い輝きが宿っており、ブルーのシラーを通じて同じパワーを持つ石だといわれ、石の意味やパワーがとても近いものだと伝えられてきました。

本来、ブルームーンストーンと定義されていた石は、スリランカのミーティヤゴダ鉱山で稀に産出される青いシラーが見られるムーンストーンだったのですが、こちらは既に閉山して産出されなくなった為、ペリステライトがブルームーンストーンとして流通しだしました。