ラピスラズリ
厄除け … 100%
外語名 | Lapis Lazuli |
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和名 | 瑠璃 |
硬度 | 5~5.5 |
原産国 | アフガニスタン、ロシア、チリ |
ラピスラズリは、深くて濃いブルーが魅力のパワーストーンです。 天空を象徴するその見た目から、神々の無限の力を宿す聖なる石とされ、様々な儀式や呪術に用いられてきた歴史がある天然石です。
ラピスラズリの意味
ラピスラズリは、最高の幸運をもたらし、「聖なる石」と知られる、9月の誕生石。 和名は「瑠璃」で、石を意味するラテン語の「ラピス」と青を意味するアラビア語の「ラズリ」を組み合わせした造語になっています。
ラピスラズリは、古来より世界各地で産出される、聖なる石として崇められてきました。ツタンカーメン王の棺の装飾品として、この石が多くはめ込まれていたことは有名で、世界で最初に「パワーストーン」として認められた石はこのラピスラズリだといわれています。
また、ラピスラズリにはさまざまな逸話も残されています。
古代エジプトでは、ラピスラズリは天空と冥界の神オシリスの石とされていました。ラピスラズリをはめ込んだツタンカーメン王の棺には死者の書の呪文とオシリスの像が描かれており、魂の再生の願いが込められていたといいます。他にも太陽と再生のシンボルである虫スカラベやオシリスの息子でハヤブサの頭を持つホルスの目にはラピスラズリが埋め込まれ、護符として用いられていたそうです。
また古代エジプトで使用された筆記媒体のパピルスには、当時の人々はラピスラズリの持つ力が病気にも効くと考え、粉末にして塗布したり服用したと書かれています。このように使用された理由は、当時、病気や怪我などが悪霊や呪いなどによって引き起こされると信じていたからだといいます。
ラピスラズリは、このように古くから魔を跳ね返す力があると信じられ、災いや危険をはねのけ、幸運を次々と引き寄せるお守りとして用いられてきたパワーストーンだったのです。 また、仏教の世界では極楽浄土を飾るとされる七宝のひとつである瑠璃と呼ばれ、幸運をもたらす石とされ、古くから人々に愛されてきました。
中世ヨーロッパのルネサンス期には、ラピスラズリは海の向こうから来た青「ウルトラマリン」と呼ばれ、群青色の顔料として珍重されていたそうです。ラピラズリから抽出した顔料は他のものでは同じ色を出すことができず、金と等価で取引されるほど高価なものとされていました。当時の画家たちはこの鮮明な青を聖処女マリアと子イエス・キリストのローブのみに使用したという話もあったことから、この顔料の希少性が分かります。1828年にフランス人のJ.B.ギメが人工的にウルトラマリンを合成することに成功してからは、ラピスラズリの顔料としての需要性は急速に衰退したそうです。
また、日本を目指したことで有名な、13世紀イタリアの旅行家マルコ・ポーロは、ラピスラズリを求めて、産出地であったヒンドゥークシュ山脈北部、バダフシャン地方のラピスラズリ鉱山を訪ねたことも、東方見聞録という著書の中で記されています。
ラピスラズリは、真実を見抜くといわれる第三の目を開かせ、知恵や知性、洞察力を授けることで、夢や願いを実現へと導くといわれています。より高い心をもたらして、イメージの現実化を促すことで、願いの実現と必要な一歩をサポートしてくれる天然石として人気です。
今の状態から抜け出したい、もしくは新しい世界の扉を開きたい、直観力と判断力を高めたい、夢や目標を達成したいひとにおすすめです。また、ラピスラズリの深い青は、夜空の青、金色は夜空に散りばめられた星にたとえられ、天のパワーを授けられた力強い石として、願いを引き寄せると考えられています。
進むべき道に迷いが生じたときに、持ち主が正しい方向へと進めるよう導いてくれるお守りとしておすすめです。 進むべき道を照らして欲しい、人生を正しい方向へと導いてほしいと願う方が身に着けると良いとされています。
あらゆる運気を呼び寄せると伝えられるラピスラズリは、持ち主に災いが迫っているときなどに色を曇らせて知らせるという不思議な事柄があるといわれています。 時折、身に着けているラピスラズリを観察してみるのもよいでしょう。
また、ラピスラズリは「人生の師」とも例えられるパワーストーンです。魂の成長と幸運になる為に必要な試練を与えるといわれています。そしてその試練を乗り越えたときにこそ、本当の幸せを与えてくれると考えられています。
ラピスラズリは、運気を呼び込みたいと切に願う人と共に、時には厳しく寄り添うパワーストーンといえるでしょう。
ラピスラズリの特徴
ラピスラズリは、主にラズライトやソーダライトなど、いくつかの鉱物が合わさって構成されています。 クオリティの高いラピスラズリの見分け方としては、一般的に青が均一に濃くきれいに出ているものはクオリティが高く、希少価値も高いとされています。
一方、天然のラピスラズリに多く見られる、金色のパイライトや白色のカルサイトが多くなるにつれてお値段はお手ごろです。 しかしながら、パイライトやカルサイトが混じっていても、ツヤのあるラピスラズリは、金色のパイライトが夜空に散りばめられた星を連想させ、とても魅力的で人気があります。
アフガニスタン産のラピスラズリは、大理石や白雲岩などの母岩の上にラピスの結晶が点在しているものが多く見られます。 現地では人々にラピスラズリとしては見向きもされなかったものですが、学術的には珍しいため、標本としての価値は高く評価されているようです。
なお、現在無着色のものは入手が難しく、一般的に市場に出回っているラピスラズリの天然石ビーズは、色味を統一させるために表面を着色加工しているものが多いようです。
クオリティ
ラピスラズリの魅力は、夜空に星が舞っているような、深くて濃いブルー。 クオリティは、ブルー1色のものから、パイライトやカルサイトがたくさん混ざっているものまで本当に様々です。
4976堂がラピスラズリの仕入れの際にこだわっているのは、表面にツヤがあり、適度にパイライトやカルサイトが入ったラピスラズリらしいカラーのもの。 特に見た目を左右するツヤにはこだわっており、表面にツヤがしっかり出ている良質なラピスラズリを厳選して仕入れています。
ラピスラズリの浄化方法
ラピスラズリは、とてもデリケートなパワーストーンなので、塩や水、太陽光による浄化は避けて、水晶や月光などで浄化することをおすすめします。
塩・塩水 | 流水 | セージ | 水晶 | 太陽光 | 音 |
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ラピスラズリ 宝石鑑別書
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ラピスラズリは色素による着色処理が行われています。