プレナイト

プレナイトは、冷静な判断力をもたらし、物事の本質を見抜くと伝えられ、和名もそのままで「葡萄石」といいます。 まるでマスカットのような鮮やかなグリーンやイエローに近く、みずみずしく、柔らかな色合いを持つパワーストーンです。

色合いもそうですが、「ぶどうの房」のように見える原石で産出されることから名付けられました。 トルマリンのような黒っぽい針柱状の鉱物が、プレナイトの内包物として見られますが、これは「エピドート」(緑簾石)という鉱物です。

プレナイトの石言葉は、「前向き」「冷静」「健康的な美しさ」です。

プレナイトは、物事の本質を見抜く力を養うことで、本当に必要なものを見極められるよう導くといわれるパワーストーン。思考をクリアに、冷静な判断力をもたらすことから、周囲の言葉や固定観念に惑わされることなく、行動できるよう導いてくれる石として知られています。

身に着ける人にとって本当に必要な情報だけを選択できる力を養うといわれ、さまざまな情報に惑わされて、決断に悩む人におすすめのパワーストーンです。

プレナイトを見つめていると、緑の草原や春の陽気、爽やかな風など、大自然のイメージが次々とわいてきます。忙しい日常において、このように自然の波動と繋がることのできる天然石は、素晴らしいヒーリングアイテムだといえます。プレナイトは身に着けるだけで心が安らぎ、地に足がついた落ち着きと静けさを取り戻すことができるでしょう。

プレナイトは、「真実を見抜く石」と呼ばれており、持ち主にとって最適な道を選択できるよう導くといわれることから、人生の岐路にさしかかった時など、冷静な心で自分に必要なものを引き寄せて、そうでないものを遠ざけ、最高の幸せをつかむといい伝えられています。 不要なものが無くなることで、その隙間に新しい幸運や心の余裕が生まれるといいます。

また、意志や信念を貫きとおす芯の強さをもたらして、物事を最後までやり遂げる目標達成の力を授けるといわれ、仕事運のお守りとして人気のあるパワーストーン。粘り強さを象徴する、芯の強さを授けてくれるとされています。意志を貫きたい、物事の本質を見極めたい人におすすめです。

プレナイトに強く惹かれる人は、日ごろ過剰なプレッシャーを感じていたり、頭で考えていることと心が一致せずに混乱している状態でストレスを抱え、パワーダウンしている人が多いようです。

プレナイトは、感情のバランスを整え、忍耐力を高め、緊張感を和らげ、怒りや憤りなどの感情を鎮静させる石と伝えられてきました。過剰な競争心や焦りを感じる方、忙しさから心に余裕がなくなっている方は身に着けることをおすすめします。

押し付けがましくなく、そっと優しく背中を押してくれるプレナイトは、心に落ち着きをもたらし、自分らしく自然体でいられるように導いてくれるといいます。また、感情のバランスを整え、協調性を養ってくれるともされるので、より良い人間関係を築けるようになるでしょう。

パワーストーンには、それぞれの持つエネルギーがあり、力を高める石、活動的になる石などの強すぎるエネルギーもあり、石によっては、肌に合わないと感じる人もいます。しかし、プレナイトは、柔らかなエネルギーで持ち主に共鳴するといわれ、自分らしく自然体でいられるように導いてくれるようなパワーストーンです。

プレナイトの主要な産地は、オーストラリアとインドです。

1788年、オランダ陸軍であるヘンドリック・フォン・プレーン大佐が南アフリカのケープ・コロニーや喜望峰で、ブドウのように見える黄緑色の鉱物を発見します。彼は、その鉱物をグリーンのカルセドニーと思い、国へ送りました。鉱物を送った先に居合わせた、ドイツの鉱物学者であるアブラハム・ゴットロープ・ウェルナーは、この石がカルセドニーではないと考え、分析を行ったところ、1790年に新種の石であることが判明しました。

このような歴史から、発見者のプレーン大佐にちなんで「プレーナイト」と名付けられたといいます。この新しい鉱物にプレーン大佐の名前がついたのは、残念ながら彼が亡くなった後のことでしたが、当時、鉱物に人物の名前がつけられるということは珍しく、この石が初めてだったといわれています。他にも、個人の名前が鉱物名になったものだとスギライトの杉健一教授の名前などが有名です。

プレナイトは、発見され名付けられる以前から、古代ローマでは、カメオ(浮き彫り)の装飾が施され、装身具として人気があったと伝えられています。

近年では美しいプレナイトは大変珍しくなってきました。中国がプレナイトを流行石にしたために、人気が集中し、良質のものが手に入らなくなってきたといわれています。