ペリドット

ペリドットは、ポジティブなエネルギーをもたらし、「太陽の石」と知られる、8月の誕生石。

古代ギリシャやローマのジュエリーに好んで使用され、紀元前1500年にエジプト人がザバルガド島で採掘を始めて以降、常に人気を集めてきました。「ザバルガド」はアラビア語でペリドットという意味があります。

ペリドットは、宝石名であり、鉱物学上の名称は「オリビン」といいます。その美しい草原を思わせるオリーブグリーンカラーのペリドットの和名は、「橄欖石」（かんらんせき）です。この橄欖とはオリーブのことを意味し、その色から名付けられました。

ペリドットは、ハワイでは「ハワイアン・ダイヤモンド」と呼ばれています。

オアフ島にある有名な岬であるダイヤモンドヘッドは、その昔、太陽の光で煌めいて見えたことから名付けられましたが、実はこの鉱石の正体はペリドットだったそうです。

ペリドットは地核（地球の中心付近）の上部であるマントルの主要成分であり、そこで生成され、マグマの噴火などによって地表に運ばれるため火山付近で産出されます。

ハワイの先住民は、キラウエア火山から産出されるペリドットは、ポリネシア神話に登場する、火の女神である「ペレの涙」だと信じていたそうです。

また、火山活動が活発なハワイには緑色をした「グリーンサンドビーチ」という場所があります。これはマグマとなって地表に出たペリドットが、長い年月をかけて波で削られ、細かく砂状になった原石が存在している珍しいビーチです。

そのため、ハワイのお土産品として有名ですが、現在は、ハワイ産の原石はあまり採掘されなくなり、アリゾナ産のものが主流となっています。

ペリドットは、太陽のような明るいパワーを秘めていることから、進むべき道を照らして希望に満ちた人生を応援してくれるといわれる石。 マイナスの感情を取り除いて、向上心を高めることで、夢の実現をお手伝いしてくれる石として知られています。

心の重荷や過去のことが気になって前に進む勇気がないとき、ネガティブな考えを取り除く手助けをしてくれるでしょう。恐怖心やつらい過去を解消したい、ポジティブになりたい人におすすめです。

ペリドットは、自然な光を放つとされるため、昔から見つけやすい夜に採掘されていました。また、古代エジプト人は、ペリドットは日光を浴びると見えなくなるとさえ言っていたそうです。ペリドットは、古代エジプトで太陽信仰が盛んだった頃「黄金の太陽」を象徴する石とされ、悪を退けて身を守る護符として用いられていたため、トラブルに直面したときに身につけるお守りとしてもおすすめです。 不安に惑わされず、問題解決できるよう働きかけ、困難に直面しても前向きに乗り越えられるよう導いてくれると伝えられています。

太陽のような明るいパワーで、邪悪なエネルギーをはね返し、新たな知恵を授けてくれるとされる石です。前向きに問題を解決できるよう促してくれるとされるため、仕事や人間関係でトラブルに直面した方が身につけるのもおすすめです。

また、「夫婦愛」という石言葉を持っており、夫婦やカップルがお揃いで身につけることで、お互いのよい面を引き出して信頼を高め、いつまでも愛情深い関係を育ててくれるといわれています。

夜の闇の中でも神秘的な緑光を放つことから、別名、イブニングエメラルドと呼ばれる「ペリドット」。 かつて十字軍遠征の際にペリドットを持ち帰ったローマ人たちは、その美しさから教会や聖堂の装飾に用いました。 現在においても、200カラット以上ある大きなペリドットがドイツのケルン大聖堂に飾られている話は有名です。

また、ペリドットは、紀元前1500年頃のエジプトで、既に宝飾品として用いられてきました。 太陽神を崇拝していた当時の人々は、特別な石だったペリドットを「太陽から飛来した石」と信じていました。

古代エジプトのクレオパトラは、美しいエメラルドジュエリーのコレクションを持っていたと伝えられていますが、実際にはほとんどがペリドットだったといわれています。

全隕石の中のわずか1%の隕石に該当する、パラサイト隕石の中にペリドットと同様な鉱物鵜が含まれています。通常は、地中や地表から採掘されますが、このことから当時の人々は、空から落ちた隕石からペリドットを見つけ出していたそうです。

ペリドットは、特にゴールドと相性がよいといわれており、一緒に身に着けることで石の持つ魔よけの力が引き出されるとされています。また、シルバーやプラチナと合わせると、社交性を高めるとのいい伝えもあるそうです。

ペリドットは、産出される結晶の状態におきまして、とても小さいため、大きな粒の物はあまり流通しません。4976堂では、鮮やかな透明感のあるグリーンを楽しめる希少な10ｍｍサイズをご用意しております。