水晶

水晶は、強力な浄化力でトラブルを回避し、幸運を引き寄せるといわれ、地殻から産出される最も代表的な鉱物です。 クォーツ（石英）の中でも特に、無色透明で、結晶形がはっきりした物をクリスタル（水晶）と呼びます。

氷の結晶のような見た目をしていることから、昔の人々は「氷の化石」や「水が結晶して硬化したもの」という風に思っていたようです。

このクリスタル語源は、ギリシャ語の"透きとおる氷"という意味の"クリスタロス"に由来するといわれています。トラブルから身を守り幸運を招く石として知られ、世界中で愛されてきました。水晶は、ダイヤモンドと同じく４月の誕生石です。

水晶は、古くから「神聖な石」とされています。

古代ギリシア時代のイタリア・ナポリでは、海中に沈んでしまったといわれる、アトランティス文明の伝説の中で水晶の話があります。アトランティスには長さ7.5ｍ、太さ30ｃｍの巨大な水晶がありました。その巨大水晶は力を吸収して蓄えることで、用途に応じてパワーを出す「発電器」として使われていました。その発電機がコンピュータシステムとして活躍し、アトランティス文明を支えたことから、当時から非常に大切な存在だったそうです。

このように水晶は古代文明でさまざまな伝説を残してきました。

古代ローマ時代のイタリアでは、透き通る氷のような見た目だった水晶は、持ち主に力を与えて運気をもたらす石と考えられており、インタリオという彫込み細工の装身具としても使用されています。

また、中世ヨーロッパ時代のヨーロッパ諸国では、水晶は地球上を構成する代表的な元素から組成されているということから、地球そのものの力を秘めていると信じられてきました。

そのため、水晶を浸けたワインやハチミツを飲んだり、グリフォンという鷲の羽とライオンの下半身の伝説の生き物を彫刻した水晶を身につけると、母乳が豊かに出ると考えられていたそうです。

水晶は、マイナスのエネルギーやトラブルを回避し、あらゆる幸運、健康、成功をサポートするといわれています。「純粋・無垢」を象徴し、心と魂を清め、エネルギーを向上させることで、潜在能力や才能を呼び覚ますと考えられてきました。

数ある天然石の中でも優れた浄化力を持つと伝えられ、祈祷や占いなど、太古の昔から霊的な儀式に用いられてきました。

水晶は、すべての気を浄化して清める万能なパワーを持つと考えられていることから、お守りとして身につけることで、雑念を取り去り集中力を高めて、夢や目標の達成へと導いてくれるといわれています。

強力な浄化のパワーを秘めた水晶は、ヒーリングとパワーアップの効果をあわせもつ万能石として知られています。持ち主を成長させるとされるため、状況がよくなるまで身につけてみましょう。

今までのパターンから抜け出して、ステージアップできるようお手伝いしてくれるでしょう。すべてを清め調和させたい、心身をクリアな状態にしたい方におすすめです。

また、あらゆるものを浄化し、「力を増幅させる」特徴を持ち合わせていると考えられており、組み合わせた他のパワーストーンの個性を引き出し、その能力を十分に発揮してくれるとしても知られている石です。

そのため、どの石と組み合わせても相性が良く、他の石の個性を強め、その素晴らしい浄化力から、ブレスレットを作成する際には組み合わせるとよいとされています。水晶はそういったように、パワーストーンのなかでも特に万能的な存在として知られています。

「水晶に始まり水晶に終わる」といわれるほど、数あるパワーストーンの中でも人気が高く、天然石を初めて持つ方から知識が豊富な方まで愛用している石です。無色透明な水晶は、万能なストーンといわれますが、他のパワーストーンと比べると、とてもシンプルで身に着けやすいのではないでしょうか。

水分・塩分・日光などにも強く、とても取り扱いやすいパワーストーンですので、大切な人へ厄除けを願いプレゼントするのもおすすめです。

水晶は、地球の誕生とともに、1億年もの年月をかけて作り上げられました。古代において水晶は、別名“水精”とも呼ばれており、神によって作られた溶けない氷として、特殊なパワーを秘めていると考えられてきました。

日本でも水晶は、神やほとけの代わりとして信仰を集めており、ご神体が水晶という神社も数多く存在しています。

水晶は世界各地から産しますが、有名な産地はブラジルです。 なかでもエスピニャン産地を含む「ミナス・ジュライス州」は非常に大規模な水晶の産地として知られています。

また、最高のパワースポットとしても知られるヒマラヤ山脈で採れるヒマラヤ水晶はとてもパワーが強いとされています。 「ヒマラヤ山魔法の石」と呼ばれ、信仰心の厚い人々はもちろん、チベット密教の僧侶たちも大切に身につけているそうです。

水晶は他にも、水入り水晶、レインボークリスタル、ファントムクリスタル、オーロラ系クリスタルなどがあり、紀元前3000年のエジプト文明ではファラオの王冠などに使用されてきました。。